1月31日は岡山市鍼灸マッサージ師会の学術講習会があり、才野が出席してきました。
今回は大阪で薬剤師として働いている方を講師にお招きして、日常臨床で役に立つ薬の知識を教えていただきました。
非常に気さくな方で『話の途中でも気軽に質問してくださいね』とのお言葉に参加者からは盛んに質問が出ていました。
質問が多すぎて、後半はほとんど『自分が飲んでいる薬の相談会』と化していました(笑)
個人的に感心したのは『サプリメントや健康食品について意見を求められた時の答え方』でした。
薬剤師としての個人的な考えでは『否定もしないけど期待をしないようにともアドバイスをする』というスタンスだそうで。
理由としては、新薬のテストで『二重盲検法』というやり方があるのですが
どういう事をするのかというと、薬の効果を判定するために『本物の薬』と『偽薬』と呼ばれる小麦粉のカタマリのようなものを患者さんに処方して比較をするのですが、処方した医師も、処方された患者さんも、その薬が本物か偽物かを知らされていないんだそうです。
効果判定をするコーディネーターだけが真偽を知っていて、本物の薬と偽薬とで結果を比較した時に、偽薬を飲ませても数パーセントは症状が改善したり、時には小さなガンが消えたりするそうです。
そういう事象を踏まえて健康食品を考えてみると
『人間の身体は不思議なので、どんなものでも何かしら効果が出る可能性はあるが、治験をしていないので客観的には効果があるという根拠はない』
という事になるらしいです(笑)
まあ、そもそも健康食品は薬ではないので『〇〇に効果がある』などと謳って販売すると法律に触れるそうで、テレビや新聞などでは関節痛に効果がありそうなイメージを作っておきながら『※個人の感想です』という断りをして宣伝しているとも言われていました。
【患者さん】『グルコサミンとか、コンドロイチンとか、どうですかねぇ?』
【薬剤師さん】『試してみたいなら3ヶ月ぐらい飲んでみられたらどうですか?それで効果を感じなければ止めたらいいんじゃないですか?・・・・・・・ただ、止めた後も勧誘の電話はずっとかかってきますけどw』
僕もそう答えようと思いました(笑)
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