手首に痛みを起こすトリガーポイント

「病院で『腱鞘炎(けんしょうえん)』と言われて湿布をもらって使っていたけどなかなか良くならないんです」
臨床をしていると時々こんな患者さんが来られますが、その長引く手首の痛みは炎症が原因ではないかもしれませんよ?
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某フリー辞書によると
『腱鞘炎とは、腱の周囲を覆う腱鞘の炎症。症状として、患部の痛みと腫れがあり、患部の動かしづらさが見られる。腱自体の炎症である腱炎を合併することが多い。』
ということになっています。
炎症が起こっていると患部は赤みを帯びたり触ると熱を持っていたり、腫れを伴うことが多いのですが
鍼灸院に来られる腱鞘炎患者さんの多くは患部に熱も腫れもありません。
ただ・・・・・
・親指を動かすと痛い
・手首を返すと痛い
・物を握ると痛い
など、運動時の痛みを訴えられます。
このような炎症所見がない、あるいは少ない手首の痛みは腱鞘炎ではなく『トリガーポイント』による手首の痛みかもしれません。
トリガーポイントが原因となっている手首の痛みの場合は
(1)痛い部位その場所
(2)肘から手首の間
に責任トリガーポイントができていることが多く、どのような動かし方で痛みが出るのかしっかり確認して原因になっている筋肉を特定していきます。
具体的には円回内筋や腕橈骨筋といった肘に近い筋肉であったり、母指対立筋や長母指外転筋といった親指を動かす筋肉、また患者さんによっては斜角筋という首の筋肉が原因で手首に痛みが起こっているケースもあります。
そのため、患者さんが肩のコリを自覚されている場合は首や肩も同時に治療をすることもあります。
日常生活の様々な瞬間に『ズキッ!』っと痛みが走るのでかなりうっとおしい症状ですが、トリガーポイント鍼療法では治療直後に症状が劇的に改善することも多いですよ。
長引く手首の痛みにお困りの方は、一度トリガーポイント鍼療法を試してみてはいかがですか?

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